2020年03月02日

2020年度 慶應MCC講座『禅の智慧』に、今年も住職古川周賢老大師が登壇されます...

「禅の智慧」を通じて自分の心と向き合う

 

高度情報化社会の中で日々生活している私たちは、情報の氾濫の中で、何がほんとうに大切なことなのか見失いがちです。テクノロジーの飛躍的な発展によって世界が大きな転換点を迎えつつある今日、私たちは何を自分たちのものの感じ方、考え方の根本に据えていけば良いのでしょうか。

禅はここで「自分自身であれ」と教えます。世界がどのように変わろうとも、大切なことは、そこに生きるわたしたちひとりひとりが自分の足下をしっかりと見つめ、自分はいったい何者なのか、どのように生きていくべきなのかを揺らぎなくつかむことです。

本講座では、しっかりとした指導による坐禅を行いながら自分自身と向き合い、禅の教える「無心」の世界に触れ、この無心の世界に広がる「本当の自分」への道を探ります。

  

 

4月25日(土)13:30-17:00

 

第1回: なぜ、禅なのか?

 

「自分自身であれ」と教える禅の世界に入るには、わたしたちが自身の人生に向き合い、自分が生きる意味を深く掘り下げて考えることが大切です。

自分はいったい何者なのか、何のために生きているのかと悩み、哲学の道に進んだものの納得できる答えを見つけられず、禅の修行道場に身を投じた講師が、いかにして生きた禅と出会ったのか、禅を通じてどのように自分の人生に向き合うことを学び、今日にいたるのかを語ります。そして実際の経験を参考に、なぜ禅なのかを考えます。

 


 

5月16日(土)13:30-17:00

 

第2回: 型にとらわれない生き方

 

禅と出会うことは、自分の殻を破り、人生に新しい意味を見出すことにつながります。

会計事務所勤務の社会人として人生を歩みながら禅と出会い、禅僧としての生き方を選んだ一人の僧侶の人生を参考に、伝統を重んじるお寺という世界の中で、どのようにすれば自分の生き方を貫くことができるのかを考えます。

  • [ゲスト] 戸田 惺山
  • 臨済宗大徳寺大慈院 住職
 

 

5月30日(土)13:30-17:00

 

第3回: 苦しみはどこから生まれるのか

 

 禅の修行は、人生の苦しみにしっかりと向き合うところからはじまります。

苦しみの根源はどこにあるのか、苦しみに対してどのように向き合うべきなのか、そしてどのようにしてこころの安心を目指すべきなのか筋道を考えます。

 


 

6月13日(土)10:30-17:00

 

第4回・第5回: 全身で禅を感じる(会場:恵林寺)

 

 武田信玄公の菩提寺、山梨県甲州市の臨済宗妙心寺派恵林寺に会場を移します。坐禅・斎座(食事作法)・茶の湯などを通じて、禅寺ならではの生きた禅の在り方を全身で感じ、学んできたことを実感しながら確認します。(現地集合・解散)

 


 

6月27日(土)13:30-17:00

 

第6回: 人生をどう生きるか

 

最終回では、講座を通じて学んできた禅の智慧をどう生かせばよいのか、めいめいが自分自身と向き合って考えます。どうしたら納得のいく生き方ができるのか、日常生活に落とし込みながら各自の課題を確認します。

 

 

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