令和2年12月29日、第39回『朝のWeb 得々三文会』で、住職古川周賢老大師が法話をされました。標題は、
『修行ノススメ 其ノ七:自分の心に向き合うには』
新型コロナウイルス対策のため、本年はオンラインでの開催となりました。
老大師は、
年末の御多用の中は、大勢のご参加をいただき、どうも有難うございました。
素晴らしい御質問もいただき、私自身もさらに考えを進めるヒントをいただきました。
自分と向き合い、自分を見つめることは、とても難しいことです。覚悟と勇気がいりますし、それだけではなく、知識も学びも必要になります...そしてさらに、人生の様々な経験と、成熟がなければなりません、つまり一生をかけた課題なのです。
情報の氾濫の中で自分の立ち位置を見失い、進む方向も見えず途方に暮れる...これはとても辛いことです。しかし、せいぜい百年前であれば、科学もまだまだ未熟で情報テクノロジーも幼稚、そもそも正しい情報がほとんど得られず、どうすれば良いのかわからないというような状態が、むしろ当たり前であったわけです。
仏教は、人間の生命の脆さ・儚さに向き合い、それを受け入れるところから出発します。人間の限界、有限性から始めます。コロナ禍は、その有限な様を改めて私たちに思い起こさせました。
では、どうするのか...
今日は一人一人の心の向きのお話をしましたが、さらにその先があります。
心の針をしっかりと前に向けて、その上で助け合い、力を合わせて共に歩み、と言う課題です。
これはさらに大変なことです。
山梨には素晴らしいスモール・コミュニティがいっぱい生きています。
この三文会もその一つ...
来年一年が、素晴らしい年になるように、皆で頑張りましょう!
三文会の更なる発展を祈念しながら、御礼申し上げます。皆様、年末のご多用の中、ご参加本当にありがとうございました。
来年度も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
と話しておられました。