2020年12月31日

令和3年度住職年頭の御挨拶...

  ご挨拶

 

新年、明けましておめでとうございます。

みなさま、お変わりなく健やかに新春を迎えられましたことと、謹んでお喜び申しあげます。

おかげさまをもちまして当山も、一同無事に新しい年を迎えることができました。

 

さて、昨年令和二年は一年を通して新型コロナウイルス感染症に振り回された感がございます。

四月十九日には『新型インフルエンザ等対策特別措置法』に基づく『緊急事態宣言』が発令され、不要不急の外出の自粛と事業活動の自粛が要請されました。
『緊急事態宣言』自体は、五月二十五日には解除となり、徐々に日常の生活が戻ってまいりましたが、それでも、いまだに公の場でのマスクの着用、こまめな手指のアルコール消毒、三密回避のためのソーシャル・ディスタンス確保の実施、飲食店でのシールド使用など、以前とは異なる生活習慣を余儀なくされています。
恵林寺でも、葬儀・法要の自粛が長く続き、お寺の行事も基本的には軒並み中止・延期となりました。
『快川国師・信玄公毎歳忌』『開山夢窓国師毎歳忌』そして正月の『大般若祈祷会』といった、お寺の根本にかかわる行事ですら、山内・縁故寺院のみの出頭、総代三役のみの参詣という状態が続いています。この他にも、拝観者の激減の影響は今も続き、本年・来年と続く『武田信玄公生誕五〇〇年・四五〇回忌』の記念事業にも、予定されていた行事の中止など、大きな影響が出ております。
おりしも、日本全国での人口の減少、大都市への人口流入、檀家制度の崩壊、お寺離れと、寺院を取り巻く環境は厳しさを増しております。ここに来ての、このコロナウイルスの影響は、恵林寺のみならず日本全体の仏教寺院の存立基盤を根柢から大きく揺さぶる深刻な事態に到っております。
表向きのあからさまな破壊こそはないものの、この状況は明治初期の廃仏毀釈に劣らないほどのダメージを、静かに、しかし確実に仏教の世界にも及ばしています。これは、誰の目にも見えるような形で進行するのでない分だけ危機が目立ちにくく、いっそう危険であるということができると思います。
ここで踏み止まり、新たな活路を開いていかなければ、五十年後の仏教はどうなってしまうのか、そして仏教精神を柱とする日本の精神世界はどうなってしまうのか...そんな危機感を強く抱く昨今でございます。
しかしながら、このような危機にありましても、戦乱に明け暮れた困難な時代を乗り切った開山夢窓国師、恵林寺最大の危機に際して生命を抛って立ち向かった快川国師、その荒廃を自ら鋸を手にして再建へと導いた末宗禅師、廃仏毀釈後の荒廃のなか孜々として堂宇の修繕に努め、さらに明治三十八年の火災を乗り越えて再建の難事業を果たした笛川老師、そして戦後の荒廃のなか今日の偉容にまで再建をはたした会元老師の艱難辛苦を思えば、このような危機も、大きなことは到底言えませんが、少なくとも恵林寺に関しては、必ずや乗り越えることができると信じております。

 

さて、このような状況を踏まえ、本年から始まる『武田信玄公生誕五〇〇年・四五〇回忌』は、改めて時代が直面する危機、つまりわたしたち一人一人の心の奥底を蝕む不安や恐怖にていねいに向き合っていく機会にしたいと存じます。
五〇年に一度の記念行事は、偉大な武田信玄公の顕彰のために欠くことができません。しかしながら、こうしたお寺を取り巻く状況にかんがみて、華やかな顕彰事業以上に、心の安らぎを求める場としてのお寺の役割をもう一度しっかりと踏まえていく所存です。
具体的には、生誕五〇〇年・四五〇回忌の記念の年を迎える武田信玄公ゆかりの恵林寺の寺宝『武田不動尊』への御祈祷を恵林寺における信玄公への顕彰の中心に置き、毎月十二日の法要を一般信徒にも広めていくこと。
インターネット時代に相応しく、恵林寺からさまざまな形で信玄公の顕彰、そして禅仏教の教えを広めていけるよう、準備をしております。

 

令和三年度の武田信玄公生誕五〇〇年につきましては、新型コロナウイルス感染症の今後の様子が予想できないため、今のところ行事としては確かなものを出すことができません。
現在進行しているものは、『恵林寺写真集(仮題)』、『恵林寺歴代住職頂相集(仮題)』の出版準備、茶室一个亭周辺整備事業(待合・庭園整備)、本堂・不動堂水引戸帳新添、です。行事につきましては、社会状況を踏まえ、検討の上、決まり次第告知させていただきます。

また、本年度は山梨県立博物館において信玄公生誕五〇〇年の記念展覧会が開催される予定です。恵林寺からは、寺宝「武田不動尊」が出展される予定で、現在日程などを調整中です。不動尊に対する信玄公の圧倒的な尊崇が結晶化されたこの不動尊像に、一人でもおおくの方が接していただける機会を嬉しく思っております。

 


 【令和二年度のご報告】

 

令和二年度は、恒例の、放光寺と協力しての『恵林寺・放光寺除夜の鐘』と新年初法要の『祝聖(しゅくしん)』で新年の幕開けをいたしました。そして、正月二日の『恵林寺大般若祈祷』を挟んで、正月三日間の『大般若祈祷会』が例年通り厳修されました。
一月四日の『年頭回礼』では、住職が「小屋敷」地区を回礼いたしました。
一月十一日には『坐禅会始め』と、『恵林寺親子お茶教室』第三期生の稽古始めがございました。十六日には恒例の『檀徒年賀』。十八日には恵林寺花園会婦人部『御礼会』。
二十日には夕方から『プペルバス・&光る恵林寺・お茶会』が開催され、一五〇〇名のお客様がお越しになりました。
二十五日には『恵林寺親子お茶教室』第三期生の卒業式。
二十八日には第二十六回『恵林寺文化講座』:『映画の観方を学ぼう~恵林寺映画講座(一)』フランク・キャプラ『素晴らしき哉、人生!』が開催いたしました。

 

二月三日には『節分会』。

七日には恵林寺総代会の研修旅行で長篠合戦場を訪問いたしました。八日には、夢窓国師ゆかりの、徳和村名取八衛門家の『薬師祭』が例年通り行われました。十六日には恵林寺花園会女性部の研修会で、住職による境内・寺内案内と『般若心経』についての講話を行いました。十八日には、第二十七回講座『映画の観方を学ぼう~恵林寺映画講座(二)』フランク・キャプラ監督:『群衆』を開催いたしました。
二月二十一日には、恵林寺開山堂「真空院」に安置されている開山夢窓国師座像の頭部に不具合が見つかり、保守点検のために当面の間、開山堂は閉鎖。夢窓国師命日の毎月三十日のみの開扉と決定致しました。
二月二十二日には、山梨学院大学国際リベラルアーツ学部(iCLA)教授ウイリアム・リード先生との対談イベント『禅と書と~喫茶去』が開催されました。同日の夜には『恵林寺親子お茶教室』第四期を開講いたしました。
二月二十七日、当時の内閣総理大臣安倍晋三首相から、新型コロナウイルス感染症流行防止のため、全国の公立小中高等学校・特別支援学校に対して、休講の要請がなされました。
これを承けて恵林寺では、毎週土曜日に開催されていました『恵林寺坐禅会』、毎月第二日曜日に開催されていました『恵林寺日曜坐禅会』に関しては、以後すべてを中止といたしました。
この他にも、二月二十九日に予定されていた松里研究会主催による『枯露柿茶会』は中止、三月一日に予定されていました恵林寺・信玄公宝物館共同主催の第十二回『恵林寺講座』:『武田二十四将シリーズ第四』は延期、三月十八日に予定されていました『恵林寺春期彼岸会大施餓鬼』は中止、そして四月十二日の『信玄公祭り』および総代による旗立ても中止、以後予定されていました『恵林寺文化講座』も中止または延期と致しました。


この間、三月十一日には、東日本大震災の追悼読経。

十四日には住職の兼務寺院である岩松院の後住候補である山根啓一氏の得度式が、授業師である慈雲寺住職を戒師にして、恵林寺本堂において、近親者・縁故者のみで執り行われました。同日午後には、『恵林寺歴代頂相研究会』の打ち合わせ。令和三年度に学術書として恵林寺歴代住職頂相の研究書を出版するための具体的な話し合いがもたれました。

 

四月十一日・十二日には『快川国師・武田信玄公毎歳忌』を、山内・縁故寺院でのみ執り行いました。
四月十九日、「新型インフルエンザ等対策特別措置法」に基づく「緊急事態宣言」が出され、長崎幸太郎山梨県知事から「緊急事態措置」による県民への「外出自粛」と事業者に対する「休業要請」が行われました。恵林寺もこれにあわせて、二十日から拝観停止と致しました。五月八日の『降誕会(花祭り)』は、寺内のみで執り行いました。


五月十四日、山梨県における「緊急事態宣言」解除を承け、十八日から入場人数制限・窓口業務制限・狭く密閉された場所の拝観制限の上で、拝観を再開いたしました。これにあわせて二十三日から、毎月第一土曜日の「講座」、その他の週の「茶礼会」を中止の上で、坐禅会のみというかたちで『恵林寺坐禅会』も再開致しました。
また、二十三日の恵林寺本堂での坐禅会再開とあわせて、『恵林寺オンライン坐禅会』をZoomとYoutubeを用いて開始致しました。この「オンライン坐禅会」は、当初は恵林寺での坐禅会の時間にあわせて用意した動画を流していましたが、途中からはやり方を変更し、恵林寺本堂における坐禅会と同事進行で、恵林寺の庭園の画像を流しながら開催しております。
五月二十五日には、「緊急事態宣言」が全国で完全に解除となり、恵林寺では六月一日から拝観制限を解除し、拝観入口での手指のアルコール消毒、マスク着用のお願い、朱印の直接書き込みはせず書き置きのみにする、という方針を定めました。


同じく六月一日から、かねてからの予定通り、『武田信玄公生誕五〇〇年・四五〇回忌』向けて恵林寺の拝観料を値上げさせていただきました。新たな拝観料は、大人一人五〇〇円(旧三〇〇円)、小人一人三〇〇円(旧一〇〇円)となりました。上げさせていただきました拝観料は、信玄公の記念事業、そして恵林寺のますますの護持発展のために使わせていただきます。
六月三日には『武田信玄公生誕五〇〇年・四五〇回忌記念事業』の中心事業の一つ、「武田信玄公霊廟」(「武田不動尊明王殿」)から柳沢吉保公霊廟を経て恵林寺本堂に到る『新拝観路』(『冥歩禅』)第一期工事が完成致しました。
不動堂での厳粛な祈りの場から暗い参道を抜け、少しずつ光りと水のせせらぎを感じながら柳沢霊廟の前に出て本堂へと戻る道程は、磨き漆喰による光と音の反射、計算された柱の配置による音と光の効果、そして正統的な社寺建築の構造に数寄屋の感覚を調和させた回廊、匠の技術の粋を尽くした銅葺き屋根により、百年、二百年の将来に向けて恵林寺を代表する建築、恵林寺の新しい拝観の名所となりました。まだ御覧になる機会がない皆さまも、ぜひ、足をお運びください。完成へ向けての第二期工事は、令和三年上半期を予定しております。
六月五日から七日にかけては、同じく『武田信玄公生誕五〇〇年・四五〇回忌記念事業』の中の文化事業の第一弾、展覧会『書と花~天地』の内覧会が開催されました。これは、山梨県・山梨県教育委員会、甲州市・甲州市教育委員会による後援を得ての企画でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行と重なってしまいましたので、敢えて一般には告知せず、支援者、当日たまたまお越しになった極少人数の方に向けた「内覧会」という形にし、正式な展覧会は延期といたしました。
六月二十七日からは第四期『恵林寺親子お茶教室』が再開されました。


七月一日には『仏教に親しむ会』の皆さまが団参でお越しになりました。同二十日には五ヶ月間開催できなかった『恵林寺文化講座』を再開。第二十八回『恵林寺文化講座』は茶道表千家の小笹晃宗匠をお招きして『特別講座 小笹宗匠に学ぶお茶のこころ(四)』を開催いたしました。
七月二十二日には八王子の名刹、金龍山信松院の御住職がお越しくださいました。信松院は武田信玄の四女松姫が開基となっています。二十八日には山梨県の「指定文化財現地調査」のため、山梨県文化財保護審議会有形文化財部会委員の皆さんがお越しになり、県の指定文化財であり、二月に不具合が見つかった「開山夢窓国師像」そして「武田不動尊像」の調査が行われました。結果として、頭部に傷みの見られる「夢窓国師像」の保護のため、開山堂は基本的に開放しないことが好ましいということが確認されました。引き続き恵林寺開山堂真空院は、毎月三十日、夢窓国師命日のみの開扉と致します。

 

八月四日には、新型コロナウイルス感染症の退散を祈願して、岐阜の篤志家から恵林寺に『マスク地蔵尊』の奉納をいただきました。この『マスク地蔵尊』は恵林寺大庫裏の玄関、拝観入口に安置されています。二十七日には、田辺前市長の退任により新たに選ばれた甲州市長が恵林寺にお越しになりました。


九月七日には一身上の都合により故郷の岐阜に帰っていた恵林寺徒弟武藤道寛禅士のお寺が決まり、三重県伊勢市臨済宗南禅寺派正眼寺の住職として招かれることになりました。妙心寺派から南禅寺派への転派、授業の師僧転換も済み、仮入寺も執り行われ、道寛和尚も現在は伊勢市で法務に取り組んでおります。
同じく二十三日には「山梨郷土研究会」の皆さんがお越しになりました。翌二十四日には山梨大学表千家茶道部の皆さんがお稽古のために来山されました。二十七日には六月に予定されていたものが延期となっていた『夢甲斐塾』第二〇期生の「入塾式」が恵林寺大書院・本堂で開催されました。
九月二十九日、三十日の『恵林寺開山夢窓国師毎歳忌』は、宿忌、献粥、半齋とも山内・縁故寺院のみ、御参詣は総代三役のみで厳修されました。半齋には、茶道表千家流同門会による供茶がございました。


一〇月四日には『乾徳山夢窓国師坐禅洞窟登拝』。

七日から十二日まで、六月に予定されながら延期となっていた展覧会、『武田信玄公生誕五〇〇年・四五〇回忌記念事業』『書と花~天地~』が開催され、六〇〇人を超える皆さまのご来場を得ることができました。
十月十九日・二十日には、恵林寺第二十一世先住職不晦軒南條大亨老大師の毎歳忌を山内・縁故寺院のみで厳修いたしました。


十一月三日には『武田信玄公生誕五〇〇年・四五〇回忌』記念の『恵林寺ガイドブック』の頒布を開始いたしました。翌四日には、山梨県文化財保護審議委員会の鈴木麻里子氏が来山、信玄公宝物館の小野正文館長を交えて、武田不動尊の調査をされました。同じく九日には第二十九回『恵林寺文化講座』『特別講座 小笹宗匠に学ぶお茶のこころ(五)』を開催いたしました。
十一月二十九日には第三〇回『恵林寺文化講座』を、講師に花園大学歴史博物館館長福島恒徳教授をお招きして開催。テーマは『日本絵画の見方・禅芸術の楽しみ』。四〇名以上の方がお越しになり、大盛況の内に終わりました。


十二月二日には『武田信玄公生誕五〇〇年・四五〇回忌記念事業』の一環として、普段用の本堂水引・戸帳の新添を行いました。名古屋の加藤法衣店による新添はとても見事な仕上がりです。ぜひご覧ください。
同じく四日には山梨県立博物館館長以下六名の皆さまがお越しになり、武田不動尊の調査と、来年度の山梨県立博物館の展示に向けての打ち合わせが行われました。
十二月五日の『恵林寺坐禅会』は坐禅会後「講座」を行いましたが、新型コロナウイルス感染症の流行拡大の現状を考慮し、以後の坐禅会は中止、オンラインでのみ開催といたします。
十二月十四日には、山梨学院大学ウィリアム・リード教授の紹介で、元エディンバラ総領事・現駐エチオピア特命全権大使松永大介氏、居合道無外流鳳玉会武田鳳玉氏、太鼓演奏家佐藤健作氏、尺八演奏家ショーン・ヘッド氏らの列席のもと『スコットランド・サムライ・アワード授賞式』が恵林寺本堂・大書院で執り行われました。
同二十一日にはUTY放送『ぶらり巡礼の旅』で『武田不動尊』が採り上げられました。

 

 

   住職の活動に関しては...


例年通り、一月五日は京都で本師大徳寺派管長嶺雲室高田明浦老大師、大徳寺塔頭瑞峯院閑栖前田昌道老大和尚、妙心寺派総務部長上沼雅龍老大和尚とともに、表千家小笹晃宗匠の『空裡庵』で初釜に出席。八日には表千家宗芳庵の稽古始め。十七日には表千家東京道場での初釜に出席。
一月十二日にはNHKカルチャー横浜ランドマークタワー教室で講座『禅語入門 禅の名言を味わう(五)』を開講いたしました(以後四回開催)。
同十九日には宗芳庵の初釜出席。二十四日には拓殖大学海外事情研究所の川上高司教授との共同読書会総合研修舎主催第七回読書会ユヴァル・ノア・ハラリ『21レッスンズ』参加、二十六日には、東京深川の円覚寺派三聖山慧然寺初釜に出席。二十八日には第二十六回『恵林寺文化講座』『映画の観方を学ぼう~恵林寺映画教室(一)』でフランク・キャプラ『素晴らしき哉、人生!』の解説を行いました。

 

二月十三日には防衛大学を訪問、防衛大学学生課長と懇談。十八日には、第二十七回『恵林寺文化講座』『映画の観方を学ぼう~恵林寺映画講座(二)』でフランク・キャプラ監督:『群衆』の解説を行いました。
二月二十七日、新型コロナウイルス感染症対策のため、日本国政府から公立小中高等学校・支援学校に対する休講要請が出され、以後はほとんどの予定がキャンセルとなりました。
その中で、川上教授との読書会はZoomでの開催の形で五月二日より再開となりました。

 

五月三十日からは七年目となる東京丸の内慶應MCC講座『禅の智慧』(全六回)が、いったんは中止となりましたが、Zoomを用いたオンライン形式で改めて開講され、今年も三ヶ月にわたって講師を務めさせていただきました。


六月十四日から、NHKカルチャー横浜ランドマークタワー教室での講座『禅語入門 禅の名言を味わう(六)』全六回が再開となりました。二十六日には深川慧然寺における『智慧の輪会』の再開稽古に出席いたしました。


七月五日には、『プロティアンキャリア戦略講座』のオンラインでの『禅講座』を担当。翌六日には『プロティアン協会記念セミナー』に日本プロティアン協会理事として参加(オンライン)いたしました。


九月十六日には塩山高校で講話。「総合的な探究の時間」の中で「地域を知る」というテーマで、九十名を越える若いみなさんにお話しをさせていただきました。考えに考えた上で、講話の内容は『武田信玄公と快川国師』...皆さんとても真剣に聴いてくださいました。

二十三日には「山梨郷土研究会」の皆さんに『信玄公と恵林寺』というテーマで法話をさせていただきました。
九月二十七日には『夢甲斐塾』第二十期生入塾式で法話と坐禅の指導を担当いたしました。また、この入塾式にあわせて『夢甲斐塾』初代塾長上甲晃先生が来峡され、山梨、そして日本の将来についてお話をさせていただきました。
翌二十八日には御縁の深かった寶樹院和尚の葬儀・津葬新忌齋に出頭。夜には、山梨学院大学のウィリアム・リード教授のオンライン講座Taste of Zenに参加。
翌二十九日から、山梨英和大学『メイプルカレッジ二〇二〇』で『禅と日本文化』の四回講座を担当いたしました。


十月十七日には『プロティアン戦略講座』第二期生の皆さんに向けた『禅・アイデンティティ講座』を担当。

同じく二十五日には、国母の臨済宗妙心寺派明亀山香積寺の本堂改築落慶法要に導師として出頭いたしました。香積寺は、私の大徳僧堂時代の恩師、嶺雲室高田明浦老大師の自坊でございす。今回の落慶にあたっては、大徳寺派管長・大徳僧堂師家として多忙な嶺雲室老大師に成り代わり、相国僧堂韜光室老大師御出頭のもと、不肖未熟ながら導師を務めさせていただきました。

 

十一月八日から、NHKカルチャー横浜ランドマークタワー教室講座『禅語入門 ~禅の名言を味わう(7)』(全六回)を開講。同十一日から同じくNHKカルチャー横浜ランドマークタワー教室の新しい講座、【オンライン】『禅語入門 禅の名言を味わう(1)』全三回を開講いたしました。同じく二十一日には「塩山ライオンズクラブ」の早朝坐禅指導を担当いたしました。
三十一日にはウィリアム・リード教授のオンライン講座Taste of Zenに参加。

 

十二月三日には、リコーITソリューションズの若手社員の皆さんにオンラインで講座を持たせていただきました。同じく六日には『プロティアン戦略講座』第三期生の皆さんに向けた『禅・アイデンティティ講座』を担当。八日には、昨年に引き続き山梨大学教養発展科目『社会の中の医療・医学』で講話。二〇日には『日本プロティアン協会』主催の『プロティアン・フェスティバル』に参加、『禅講座』を担当。夜にはウィリアム・リード教授のオンライン講座Taste of Zenに参加。二十九日には甲府の『得々三文会』で例年通り講話。テーマは『修行之ススメ 其ノ七』ということで、『自分の心に向き合うには』というテーマでお話をさせていただきました。

 

 

さて、本年令和二年七月五日、午後三時四十六分、曹洞宗の御誕生寺住職 閑月即眞禅師 雲海興宗大和尚が遷化されました。世壽九十三歳。私事ですが、閑月即眞禅師・板橋興宗老大師とは深い御縁をいただき、十年以上前に何度も御誕生寺をお訪ねいたしました。そして御誕生寺の後住を董することになりました猪苗代承峯老和尚とも、大徳僧堂で修行をご一緒するなどかけがえのない道友として御縁をいただいております。禅師様からいただきました多くの教えを胸に、さらに精進を重ねていきたいと誓いをあらたにしております。

 

また本年も引き続き、公益財団法人『禅文化研究所』発行の季刊『禅文化』

第二五五号 -特集 三百年遠諱記念 栽松翁 飯山の正受老人- 

第二五六号 -特集 建仁寺両足院とその文物- 

第二五七号 -特集 画僧雪舟 その人間像- 

第二五八号 -特集 瑞巌寺第100世洞水東初禅師- に、

『禅の見方、考え方(十九~二十二) 私とは何者か - 己事究明(十六~十九)』を連載させていただいています。
その他、三菱UFJビジネススクエアSQUET 2020年12月号 『特集 経営者のための読書案内』に推薦図書を上げさせていただき、インタビュー記事が公表されました。発行は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社です。

 

令和三年度も引き続き、信玄公生誕五百年の顕彰に努めながら、名刹恵林寺に相応しい活動を続け、禅の布教の拠点としての責務を果たしていく所存でございます。
壇信徒の皆様、今後ともどうぞよろしくおねがい申し上げます

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