2020年05月13日
2020年の慶應MCC講座『禅の智慧』は、新型コロナウイルス感染症の影響により、日時と方法を変えて開催されます...
臨済宗妙心寺派共催・臨済宗妙心寺派東京禅センター後援
【オンラインのみ】(Zoomを使用)にて開催いたします。
丸の内キャンパスでの開催はありません。
高度情報化社会の中で日々生活している私たちは、情報の氾濫の中で、何が本当に大切なことなのか見失いがちです。テクノロジーの飛躍的な発展によって世界が大きな転換点を迎えつつある今日、私たちは何を自分たちのものの感じ方、考え方の根本に据えていけば良いのでしょうか。
禅はここで「自分自身であれ」と教えます。世界がどのように変わろうとも、大切なことは、そこに生きる私たち一人ひとりが自分の足下をしっかりと見つめ、自分はいったい何者なのか、どのように生きていくべきなのかを揺らぎなくつかむことです。
本講座では、禅の先人たちの生きた実例を味わいながら自分自身と向き合い、「本当の自分」への道を探ります。
*第1回、第3回~第6回の講義(およそ1時間)は、事前に動画で視聴していただきます。
課題(感想・質問等)を提出の上、当日オンラインでのご参加となります。
【日時】
2020年 5/30、6/13、6/27、7/11、7/25、8/8(すべて土曜日)
13:00~15:00(事前動画視聴含め3時間)
*第2回のみ13:00~16:00(3時間)
【定員】
25名 オンライン(Zoom)形式。
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第1回 禅の生き方に学ぶ (2020年5月30日(土))
禅は「自分自身であれ」と教えます。これは、目先の利害や見せかけの生き方に振り回されることなく、本当の自分自身として生きよ、という意味です。それでは、本当の自分、あるべき自分とはどのような存在なのでしょうか。こうした問題に答えを見出すためには、私たち一人一人が自身の人生に向き合い、自分が生きる意味を深く掘り下げて考えることが大切です。
今生きている自分のこの人生は、本当に自分が求めている生き方なのでしょうか? そして、自分が思い描くさまざまな人生の目標や理想は、本当に自分が心の底から望み、願うものなのでしょうか? 落ちついて心を整え、自分の人生を振り返るとき、禅の修行の進め方が大きく役に立ちます。実際に禅の修行道場に身を投じた講師の体験を参考に、禅的な人生の向き合い方を学びます。
第2回 型にとらわれない生き方 (2020年6月13日(土))
*講師:京都紫野大徳寺塔頭 大慈院住職 戸田 惺山 師
禅と出会うことは、自分の殻を破り、人生に新しい意味を見出すことにつながります。
会計事務所勤務の社会人として人生を歩む中で禅と出会い、禅僧としての生き方を選んだ一人の僧侶の人生を参考に、伝統を重んじるお寺という世界でどのようにすれば自分の生き方を貫くことができるのかを考えます。
第3回 本当の自分の生き方とは (2020年6月27日(土))
禅は「修行の宗教」です。何かを信じ、その信じるものに帰依することによって救済されるという道をとりません。自ら考え、自らの足で歩み通す営みが修行なのです。
私たちもまた、自ら考え、自らの足で歩み通さなくてはなりません。その時いったい何を目指して生きていけば良いのでしょうか? その方向性を見定めるために、私たちが抱く理想の生き方のイメージを手掛かりに、本当の自分の生き方とはどのようなものなのかを考えます。
第4回 苦しみはどこから生まれるのか (2020年7月11日(土))
本当の自分の生き方を考え抜くためには、私たちが目指す方向、理想のあり方と同時に、 苦しみの問題にしっかりと向き合わなければなりません。苦しみの根源はどこにあるのか、苦しみに対してどのように向き合うべきなのか、そして、どのようにして心の安心を目指すべきなのか筋道を考えます。
第5回 先人に学ぶ (2020年7月25日(土))
禅に生きるとは、どのようなことなのでしょうか。禅を通じて自分の生き方の柱を定めた先人たちの実例を味わいながら考えます。
第6回 自分の人生をどう生きるか (2020年8月8日(土))
講座を通じて学んできた禅の智慧をどう生かせばよいのか、めいめいが自分自身と向き合って考えます。どうしたら納得のいく生き方ができるのか、日常生活に落とし込みながら各自の課題を確認します。
*興味をお持ちの方は、こちら を御覧下さい。
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