2019年07月15日
在るようで、ないもの。 古屋 絵菜 個展 が、恵林寺大書院で開催されます...
展覧会のお知らせです...
令和元年7月27日(土)– 8 月 4日(日)
在るようで、ないもの。
古屋 絵菜 個展
が開催されます。
時間は、
午前11時~午後4時30分
乾徳山 恵林寺 大書院
*入場料として、拝観料(300円)とは、別途200円をお願いいたします。
***特別企画***
ーーー 古屋絵菜 × 茶ノ湯 ーーー
7月27・28日(土・日)、8月3・4日(土・日)
午前11時~午後7時
茶席:前嶋宗州
*お茶・お菓子代として、別途500円をお願いいたします。
主催 乾徳山恵林寺
後援 甲州市教育委員会
お問合せは、恵林寺受付までお願いいたします。
〒404-0053
山梨県甲州市塩山小屋敷2280
乾徳山 恵林寺
☎0553-33-3011・FAX0553-33-3182
(午前9時ー午後4時30分)
坐水月道場 修空華萬行
恵林寺の大書院には、円相の中に「坐水月道場 修空華萬行」と大書された額が掛けられています。この言葉は、「水月の道場に坐し、空華(くうげ)の萬行(まんぎょう)を修す...」と読みます。
その意味するところは、修行者に対する厳しい戒めです。
道場に端座し、坐禅に打ち込んでいる姿は静かで美しい...
しかし、その美しい姿は、両手にすくった一掬いの水に映る月のように儚い幻(水月)でしかないのだ、というのです。なぜならば、無心に坐ることから僅かでも心が離れ、傲りや高ぶり、慢心が兆した瞬間に、掌中の月は失われてしまうのだから...
坐禅、托鉢、作務...道場の修行は厳しく尊い...
しかし、そうしたあらゆる修行(万行)は、眼の病によってキラキラと光る華のようなものが視野に映る幻(空華)でしかないのだ、というのです。なぜならば、どれほど尊い修行を重ねようと、その修行が慢心の源となり、迷いや執着を引き起こすならば、害を及ぼす病にしかならないのだから...
転た得れば、転た捨てよ...
水月にとらわれ、
空華に迷わないために、
全身全霊で修行を重ね、
得たものをすべて捨ててしまいなさい...
得ては捨て、得ては捨て...
修行とは、この繰り返しにつきるのだ。
「坐水月道場 修空華萬行」とは、このように、一通りの修行を終えて、許しを得て道場を去る修行者に向けて、手向けと戒めを込めて師匠が贈る言葉なのです。
乾徳山 恵林寺住職 古川周賢
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