2019年06月11日
花園妙心寺塔頭 退蔵院の開祖忌に、住職古川周賢老大師が御出頭されました...
令和元年6月4日(月)午前11時から、京都花園妙心寺山内、退蔵院開祖忌に、住職古川周賢老大師が出頭されました。
退蔵院は、古川周賢老大師の師匠寺で、老大師と恵林寺の御縁も、老大師が大徳寺での修行を終えて後、ゆえあって退蔵院の徒弟となられたことがきっかけです。
妙心寺塔頭退蔵院は、もともとは、応永11年(1404年)、越前の豪族である波多野重通によって、妙心寺第三世 無因宗因禅師を開山として、千本通松原に創建されました。
開山塔は「光澤塔」といいます。
後に、日峰宗舜禅師によって妙心寺山内に移され、今日に到ります。
一時期寺勢は衰退しますが、後奈良天皇の帰依が深かった亀年禅愉禅師によって中興されました。
退蔵院は、如拙の作による『瓢鮎図』、狩野了慶作の襖絵、狩野元信の作とされる庭園をはじめ、中根金作の設計による昭和の名庭『余香苑』によってよく知られています。
帰山後、老大師は、
一年に一度、こうしてお師匠様のお寺にお参りし、お世話になった皆さんと顔を合わせてご挨拶ができることは、とても有り難いことです。
また来年に向けて、精進を重ねて恥ずかしくないように頑張っていきたいものです。
と話しておられました。
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