2018年11月14日

柳沢文庫歴史塾(郡山学)に、住職 古川周賢老大師が講師として登壇されました...

平成30年10月27日(土)午後2時から、

平成30年度 第3回柳沢文庫歴史塾(郡山学)講師として、住職 古川周賢老大師が登壇されました。

会場は、DMG MORIやまと郡山城ホール。

演題は

 

  『柳澤吉保公と禅~『勅賜護法常應録』の世界~』

 

当日は、100名近い方がお越しになり、熱心に耳を傾けておられました。

住職古川周賢老大師は、

 

柳沢吉保公との御縁で、第3回柳沢文庫歴史塾(郡山学)の講師としてお声掛けをいただき、『柳沢吉保公と禅 〜『勅旨護法常應録』の世界』というタイトルでお話をさせていただきました。 

柳沢家直系の皆様と御縁をいただき、念願の「柳沢文庫」もお訪ねし、歴史的資料としても、本色の修行者による本格的な修行録としても、さらには出家在家を問わず、越格の禅者による見事な語録としても、第一級の文献である『勅旨護法常應録』についての思いを話させていただきましたが、私にとって、これほど嬉しいことはありません。

明治38年の火災によって伽藍堂宇の大半を失ってしまった恵林寺は、当寺の住職、笛川元魯を中心にして再建の難事業に取り組むのですが、その時に絶大なお力添えをいただいたのが当時の柳沢家です。

今日の恵林寺がこのような偉容を保ちつつ存続することができているのも、もちろん近郷近在の大勢の方々の懸命の努力は決して忘れてはなりませんが、実質的には柳沢家のおかげであると、先代住職からもうかがっております。困難な時代の中で、遙か遠い山梨の地にある恵林寺に、力強い手を差し伸べていただきましたこと、恵林寺ゆかりの人間にとっては、柳沢家は大恩人です。

 

さて、講演についてなのですが、吉保公の300回忌の折に縁あって手にして読み始めた『勅賜護法常應録』は、一読してその内容の深さ、素晴らしさに圧倒されるもので、それまでの漠然とした吉保公のイメージは一遍に払拭されました。その後、折に触れ手にして拝読するのですが、このように優れたものがあまり世に知られていないことはとても残念だと、その時以来、ずっと思っておりました。今回は、その感激をお伝えしたい一心でお話しをさせていただきました。
柳沢御当家の皆さま、常務理事さん、学芸員さん、職員のみなさんにも、とても良くしていただきました。本当にありがとうございました。

そして、今回の大和郡山滞在では、柳沢家の菩提寺、龍華山永慶寺にもご案内いただきました。
閑栖和尚様、現住職和尚様に、方丈と柳沢公霊廟をお参りさせていただきました。
こちらも、念願がかない、とても嬉しいことです。 
これからの御縁がとても楽しみです。

 

と話しておられました。

平成30年度_柳沢文庫歴史塾_第3回

 

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