令和4年11月13日(日)午前11時から、恵林寺本堂に於いて、
が厳修されました。
式典は、
恵林寺開山夢窓国師六七〇年忌
恵林寺殿機山信玄大居士生誕五〇〇年記念
天祥院慶巖徳祐大居士(松浦鎮信公)生誕四〇〇年記念
松英院篤信大居士(松浦篤信公)
への献茶、記念のお茶席の後、散会となりました。
今回お茶を捧げられた松浦鎮信公(天祥院)は肥前平戸藩の四代当主であり、鎮信流茶道の開祖となられた方で、茶道は片桐石州に、禅を道者禅師超元、盤珪禅師に学ばれるのみならず、山鹿素行について軍学を、さらには古典から蘭学まで幅広い教養を身につけられた一流の文化人でもりました。
そしてもう一人の、篤信公は、平戸藩六代当主であり、鎮信公の墓所を恵林寺に定められた方です。
住職古川周賢老大師の導師のもと、御宗家の重厚なお点前によって四碗の濃茶が練られ、真前に捧げられ、拈香・香語が唱えられました。
式典後のお茶席は、鎮信流御宗家ご臨席のもと、鎮信流茶道の門弟御一同、御来賓、県内茶道諸流の皆さま、表千家同門会副支部長以下同門会役員、関係の皆さまにより、季節にしては暖かい陽気の一日を楽しんでいただきました。
御宗家様、鎮信流御門弟の皆さま、お運びいただきました皆さま、そして御加担いただきました若手和尚様、社中の皆さま、誠に有難うございました。
住職、古川周賢老大師は、
鎮信流御宗家による献茶は、わたしが恵林寺とご縁ができる以前に、一度行われていると聞いておりました。
それ以来、ぜひ、もう一度ご縁をいただきたいものと願っておりました。
新型コロナウイルス感染症の影響で、何度も延期となり、開催が危ぶまれましたが、今回、無事に厳粛な式を執り行うことができたのは、とても嬉しいことです。
重厚な武家流茶道の御献茶の様子は、とても印象深いものでありました。
また、この度、献茶式を通じて、御宗家のご当主とご縁ができました。
これは、武田信玄公のご縁が今も続くことの証です。
今後、さらに深いご縁を持つことができますようにと、心から願っております。
と話しておられました。