2019年11月07日

季刊『禅文化』第254号 -特集 叢林の音(おと)- が刊行 されました...

季刊『禅文化』第254号 

 

   -特集 叢林の音(おと)- 

 

が刊行 されました。

 

禅寺といえば、すぐさま「坐禅」が思い浮かびます。

禅は、何よりも静寂のイメージを色濃く身にまとっています。

 

しかしながら、静寂なイメージの禅寺にも、中ではさまざまな「音」が存在します。

禅寺では「沈黙」が大切な行とされていますから、言葉を用いてコミュニケーションを図ることを最小限に切り詰めていきます。だからこそ、言葉を用いない「音」は日常においても修行においても必要不可欠なものになっているのです。


修行道場においては、大鐘を初めとして、殿鐘、木板、雲板、木魚、馨子など、さまざまな種類の「鳴らし物」の音が雲水たちの生活を統制しています。法要においては、各山に連綿と伝わる独特の節回しの荘厳な「梵唄」「声明」が唱えられています。

それぞれの本山(おやま)によってかなりの相違があるものの、いずれも禅僧にとっては馴染み深い『叢林の音』なのです。



本号では、こうした禅寺の「音」についての考察が主題となっています。

「禅宗の声明の特徴(他宗派との違い)や伝承」「各種鳴らし物の歴史」など、テーマごとにそれぞれの分野での第一に人者による興味深い論稿が並んでいます。

詳細はこちらを参照してください。

 

季刊『禅文化』には、住職 古川 周賢老大師も引き続き連載を 続けており、この第254号でも、

 

  『禅の見方、考え方(一八) 私とは何者か - 己事究明(一五)』

 

というタイトルで執筆をしておられます。

 

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