2019年03月18日
恵林寺の新しい「春彼岸」の「桜朱印」が期間限定で交付されます...
平成31年3月18日(月)は、平成最期の「入彼岸(にゅうひがん・いりひがん)」です。
「お彼岸」と一口に言いますが、一年に2回、春と秋にやって参ります。
「春分の日」を中心にして、その前後3日間ずつ一週間を「春彼岸(はるひがん)」。
「秋分の日」を中心にして、その前後3日間ずつ一週間を「秋彼岸(あきひがん)」。
「春分の日」と「秋分の日」はそれぞれお彼岸の「お中日(ちゅうにち)」として、全国各地の多くの寺院では「施餓鬼会」が営まれます。
お彼岸と施餓鬼会の関係には所説ありますが、一説によれば、お彼岸のお中日(春分の日・秋分の日)は昼と夜の時間がちょうど等しくなり、日の出は真東から、日の入りは真西となります。
ですから、それぞれのお彼岸のお中日、沈み行く太陽に向かえば、正しく阿弥陀如来のおられます西方浄土に面することができます。
このようなわけで、お彼岸のお中日の日没、夕日がよく望まれる高台に集まり、沈み行くお日様に向かって念仏を唱える「日想観(にっそうかん)」という行事が行われていて、それが彼岸の行事のはじまりにある、などと言われたりもします。
恵林寺では、この度、春彼岸と桜のシーズンに合わせて「桜朱印」を期間限定の「特別朱印」として交付することといたします。
春のお彼岸は本格的な花の季節の到来を告げる行事。
桜の蕾(つぼみ)も綻(ほころ)び、恵林寺の境内の桜もちらほらと咲き始めます。
恵林寺には、開山夢窓国師に由来する桜の木がございます。
快川国師の「心頭滅却」で知られる「三門」の両脇には開創以来一対の桜の木が植えられており、それは夢窓国師の指示に基づくものだと言い伝えられています。
夢窓国師は恵林寺開創にあたって、三門の両脇に一つの桜を植えなさい。
その桜が健やかに育ち、見事な花を毎年咲かせている限り、恵林寺は栄えるであろう...と仰ったというのです。
三門の脇に並ぶこの桜は、国師の衣の両袖のように見事な花を咲かせ、いつしか『両袖の桜(りょうしゅうのさくら)』と呼ばれるようになりました。
この度の御朱印は、開山夢窓国師のこの由来にちなみ、「桜朱印」として地の紙に桜の模様を散らした桜色の御朱印です。
皆様にお渡しする期間は、入彼岸(平成31年度は3月18日)から、4月12日の『信玄公祭り』までといたします。
御朱印帳をお持ちの方で、その場で直接朱印を書くことをご希望の方、朱印を記した用紙をご希望の方で通常の朱印をご希望の方には、通常の朱印をお渡し致します。
窓口でご希望をお伝えください。
恵林寺では、『武田不動尊』の御朱印をお渡ししておりますが、現在、通常の朱印のほかに、
一年に一度4月12日の『信玄公祭り』(快川国師・信玄公毎歳忌)にのみ、ご希望の方にのみ交付している『武田不動尊特別朱印』。
毎月12日、信玄公の墓所をお詣りの方に開放する日にのみご希望の方に交付している『紺地金泥特別朱印』。
そして今回新しく加えられる、春彼岸から信玄公祭りまでの『桜朱印』。
と、三種類の特別朱印がございます。
ご希望の方は、どうぞ窓口でお申し出ください。
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