2018年07月03日

京都花園妙心寺退蔵院開祖忌に、住職古川周賢老大師が出頭されました...

平成30年6月4日(月)午前11時から、京都花園妙心寺山内、退蔵院

開祖忌に、住職古川周賢老大師が出頭されました。

 

退蔵院は、古川周賢老大師の師匠寺で、老大師と恵林寺の御縁も、老大師が

大徳寺での修行を終えて後、ゆえあって退蔵院の徒弟となられたことが

きっかけです。

 

妙心寺塔頭退蔵院は、もともとは、応永11年(1404年)、越前の豪族

である波多野重通によって、妙心寺第三世 無因宗因禅師を開山として、

千本通松原に創建されました。

開山塔は光澤塔。

後に、日峰宗舜禅師によって妙心寺山内に移され、今日に到ります。

一時期寺勢は衰退しますが、後奈良天皇の帰依が深かった亀年禅愉禅師に

よって中興されました。

 

退蔵院は、如拙の作による『瓢鮎図』、狩野了慶作の襖絵、狩野元信の作と

される庭園をはじめ、中根金作の設計による昭和の名庭『余香苑』によって

よく知られています。

 

今回は、退蔵院開祖忌に先立つ6月3日(日)、同じく妙心寺塔頭 壽聖院

和尚の結婚式が執り行われ、古川周賢老大師が戒師を務められました。

老大師は帰山後、

 

壽聖院和尚は、まだ私がこちらに来たばかりの頃、恵林寺に一月ほど

滞在して、修行の準備をされましたので、御縁が深い方です。

道場に行って修行を重ね、立派な和尚様になりました。

とても嬉しいことです...

 

と、仰っておられました。

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