2018年02月09日
平成30年度 慶應MCC講座『禅の智慧』の募集が始まりました...
禅は「修行の宗教」です。修行の現場において、自分で見、聞き、体感した
ものだけが真実である、という徹底した姿勢に貫かれています。
自分自身と向き合うときには「坐禅」。
世界と向き合うときには「作務」。
そして坐禅と作務を通じて体得したものをひっさげて師匠に立ち向かい、
一問一答の真剣勝負を通じて自分自身の修行を点検し、吟味する「禅問答」。
禅の修行はこれら三つの柱を通じて、それまでとは違う自由で新しいものの
見方、感じ方、考え方―「禅の智慧」―を体得することを目的としています。
本講座では、しっかりとした指導による坐禅を行いながら、禅の教える
「捨てる」智慧を学び、「無心」の世界に触れます。そして無心の世界に
広がる、自由でとらわれのないものの見方、感じ方、考え方を通じて
「本当の自分」への道を探ります。
5月26日(土)13:30-17:00
禅は大乗仏教という、世界の歴史の中で生み出された優れた精神的な
遺産を受け継いでいます。
瞑想法としての坐禅、修行道場という教育システム、禅問答を通じての
思想的な錬磨など、現代においても新鮮で、時として刺激的ですらある
幅の広さと柔軟さ、そして深さを兼ね備えています。
西洋哲学への関心を持ちながら禅の修行僧としての道を選び、禅僧と
して生きる講師自身の体験から、いま、なぜ、禅なのか?「現代に生きる
私たち」と「禅」の接点を探ります。
6月9日(土)13:30-17:00
禅は「修行」の宗教です。しかし、「修行」と言ってもいったい何を
するのか、何のためにするのか、実際に経験した者にしかわかりません。
「修行」とはどういうものなのか、何を目指しているのか、講師が修行
道場で体験した実例を通じて触れます。また、人生を修行の場とする考え
方を学びます。
6月23日(土)13:30-17:00
禅の修行は一言で言えば「捨てる修行」です。しかし、物を捨てれば良い
ということではありません。
日常的な意味の「捨てる」と、禅でいう「捨てる」はどう違うのか。何が
難しいのか。
「捨てる修行」の基本を学び、日常の中での禅的な「捨てる」を考えます。
7月7日(土)13:30-17:00
「捨てる修行」の先にあるものを、禅の世界では「無心」と呼びます。
「無心の境地」とは、いったいどのようなものなのか、沢庵宗彭禅師の
『不動智神妙録』を参考にしながら、現代の私たちの日常に引き寄せて
考えます。
7月21日(土)13:30-17:00
「無心の境地」に至ることを禅では「悟り」だと説明します。そして禅の
世界では「悟り」とは「本当の自分に目覚めること」だと教えます。
こうした世界を知ることは簡単ではありませんが、「本当の自分」とは
どのようなものなのか、「無心」を手がかりに探ります。
8月4日(土)13:30-17:00
禅は、最終的には「本当の自分として生きよ」と教えます。借り物でない、
本当の自分の生き方とはどのようなものなのか、自分自身の課題として考え
ます。
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