2017年09月06日
奈良市会議員の皆様が、お越しになりました...
平成29年8月26日(土)、「奈良政策研究会」の皆様が、研修旅行で恵林寺に
お越しになりました。
現在の山梨は、交通事情のために、関西に向かうことがとても不便ですから、
奈良は遠い場所、というイメージを受けますが、奈良といえば、柳沢家...
恵林寺は、柳沢吉保公・定子夫妻の霊廟をお守りしております。
五代将軍綱吉公より、甲斐の統治を任された吉保公は、幕閣の中枢を担う重職に
あり、甲斐には足を運ぶことができなかったと思われます。
しかし、自身のルーツが甲斐源氏の名門、武川衆にあるということを強く意識し、
誇りに思っておられた吉保公は、この甲斐国に格別な思い入れを持っておられ
ました。
その吉保公亡き後、嫡子吉里公の代に、柳沢家は大和郡山への転封を命ぜられます。
既に、甲府に柳沢家菩提寺として龍華山永慶寺を創建していた吉里公は、転封に
あたって永慶寺を廃寺にし、吉保公と正室定子夫人のみは、恵林寺を牌所に定め、
大和郡山に移って行かれました。
恵林寺は、生前の吉保公が自らの寿像(自身の肖像)を納めておられた寺院...
吉保公の、恵林寺と甲斐国に対する熱い思いを汲み取ってのことと思われます。
後、恵林寺は明治三八年に大火に見舞われ、三門、土蔵など、一部の堂宇を残して、
堂塔伽藍のほとんどを喪ってしまいます。
そして、その再建にあたって、柳沢家のご当主に助けていただいています...
今回は、午前九時半にご到着後、住職 古川周賢老大師自ら、黒門からゆっくりと
ご案内をされ、重要文化財の赤門(四脚門)、「心頭滅却...」の言葉で知られる
三門、本堂、不動堂と武田不動、普段は拝観をお断りしています信玄公墓所、そして
柳沢吉保公夫妻の墓所と御霊屋、国の名勝庭園に指定されている夢窓国師作庭による
恵林寺庭園を拝観。
最後に、大書院において法話の後、精進料理も味わっていただきました...
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