2022年03月04日
【終了】3月5日から、『武田信虎公特別朱印』をお分けいたします...
三月五日は、武田信虎公の命日です。恵林寺の二月特別朱印は、信虎公を記念して『武田信虎公記念朱印』です。
本年四五〇回忌を迎える武田信玄公の父、武田信虎公(1494~1574年)は、武田家第十七代当主武田信綱公(1471~1507年)の嫡男として生まれました。信虎公も優れた戦国大名であり、甲府を開府し、混乱のなかにある国衆をまとめ上げて甲斐国の統一を果たしています。
天文十年(1541年)、嫡男である晴信(信玄)公によって甲斐国を追放され、今川家に身を寄せますが、その後も京都・奈良など関西を遊歴、室町将軍・足利義輝にも仕えています。
昨年(令和三年)、甲府開創五〇〇年を記念して全国公開された金子修介監督・寺田農主演の映画『信虎』にも描かれていたように、信虎公は最晩年に将軍義昭のもとに参じ、嫡男信玄公の没後、天正二年(1574年)には三男武田信廉公の居城・高遠城で、信玄公亡き後の武田家当主・勝頼公にも面会を果たしたといいます。天正二年三月五日、高遠で逝去。享年八十一。葬儀は甲府の大泉寺で執り行われました。
信虎公の墓所はこの様に、自身が創建した甲府・大泉寺にありますが、実は、あまり知られていないことなのですが、今は失われている恵林寺の塔頭・長興院にも信虎公の墓所が存在したことが、資料によって確認されています。長興院は信虎公の父・信綱公の牌所です。そのような縁で、ここに信虎公の墓所も設けられたことと思われます。
長興院は歴史の激動の中で失われ、現在は存在しませんが、信虎公の供養塔だけは、今日なお、かつての場所にその姿をとどめています。
恵林寺にお詣りのおりには、ぜひ、恵林寺開山堂の西側、武田不動尊明王殿の南にある信虎公の墓所にも足を運んでいただきたく存じます。
信虎公の記念朱印は、限定二〇〇枚。信虎公の命日である三月五日より、お詣りの皆さまにお分けいたします。御希望の方は、受け付けにお声掛けください。
恵林寺 山主 謹白
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