2023年05月08日

恵林寺の降誕会(ごうたんえ:花祭り)が行われます...

4月8日は『降誕会ごうたんえ』、御釈迦様の誕生日です。

 


お釈迦様は、いまからさかのぼる二六〇〇年ほど昔に、北インド(現在はネパール)のルンビニー(藍毘尼)の花園で、マーヤ(摩耶)夫人を母としてこの世に生をうけました。
お釈迦様は産まれるとすぐに七歩歩き、右手で天を、左手で地を指差し「天上天下唯我独尊てんじょうてんげゆいがどくそん」と唱えられたといいます。
この時、お釈迦様が歩く足下に蓮花が湧き出て開いてその足を支え、誕生を祝う九体の龍王が天から甘露の雨を香水こうずいとして降らせたと伝えられています。

お釈迦様の誕生日が『花祭り』としてお祝いされるのは、このような物語によるのです。
それゆえ、「降誕会」は別名「灌仏会かんぶつえ」「浴仏会よくぶつえ」「仏生会ぶっしょうえ」「龍華会りゅうげえ」などとも呼ばれています。

 


「天上天下唯我独尊」とは、産まれたばかりの赤ちゃんがあげる「オギャーッ、オギャーッ」という誕生の叫び声のことです。すべての生命は、この世界にたった一人しかいない大切な生命です。
お釈迦様だけではなく、生きとし生けるものすべての生命は、このように、生まれ出た瞬間に、生命の輝きと歓びを、天地に轟く大きな声にして、世界に向かって告げ知らせるのです。

「降誕会」は、すべての生命を讃えるお祭りなのです。

恵林寺では、『花祭り』は、例年5月8日にお祝いたします。


花御堂の中に浴仏盆と呼ばれる水盤に、お釈迦さまの誕生したときの誕生仏がございます。
その頭上に竹の杓で甘茶を皆さんでかけていただきます。

 


今年も下記日程で、行いますので、ぜひお越しください。

日時;5月8日(月)9:30~16:30

場所;恵林寺

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