2022年04月29日

武田信玄公四五〇回忌記念献茶式が厳修されました...

令和4年 4月11日(月)午前11時から、

 

  武田信玄公四五〇回忌記念献茶式

 

が厳修されました。

導師は、京都紫野大徳寺管長 嶺雲室高田明浦老大師。献茶は、表千家不審庵猶有斎御家元。

新型コロナウイルス感染症対策のため、御出頭、御参詣は荷擔の関係寺院及び表千家同門会山梨支部長、支部役員、招待者のみとなりましたが、本堂での厳粛な献茶式に続き、八衞門座敷において記念の薄茶席が設けられ、恵林寺の寺宝をまえに、参加者全員で偉大な信玄公を偲ぶ一時となりました。

 

住職古川周賢老大師は、

 

新型コロナウイルスの影響が心配された中でしたが、京都から大徳寺管長猊下、表千家御家元に御来駕を給わり、厳粛荘厳な献茶式を執り行うことができ、住職としてこれ以上に嬉しいことはありません。

信玄公は、甲斐の虎、戦国最強と恐れられ、上洛を目前にして亡くなられました。

そしてその450年後に、御縁をいただいて、信玄公が憧れ、目指していた京都から、信玄公が学び深く帰依していた臨済宗の大本山の管長猊下にお越しいただき、日本文化の精華である茶道表千家の御家元御自身の手で点てられたお茶を捧げることができました。大徳寺の管長猊下は山梨のご出身ですから御縁も深く、また、今年は奇しくも利休居士の生誕五百年にあたります。実は信玄公取休居士とは、歳回りが僅か一歳異なるだけです。第一級の文化人であった信玄公は漢詩漢文に通じ、和歌に優れ、書画に通じ、茶の湯の嗜みもお持ちでした。信玄公の上洛がかなっていたならば、きっと利休居士のお席で一座を共にし、肝胆相照らしたのではないか...そんな想像も生まれてきます。

今回は、大徳寺管長猊下、表千家猶有斎御家元、表千家同門会山梨支部役員の皆様のお力を持ちまして、こうしてすばらしい式を執り行うことができました。お力添えをいただきました皆様に、心からの感謝をもって御礼を申し上げます。そして、偉大な信玄公の御恩に報いるには、ただ式典を厳粛にするだけではたりません。信玄公の偉大さをさらに広く認知していただき、その生涯から多くのものを学ぶことができるように努力していきたいと思います。

 

と、話しておられました。

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