2021年11月27日

山梨県立塩山高等学校で、住職古川周賢老大師が講話をされました...

令和3年10月6日(水)、山梨県立塩山高等学校で、住職 古川周賢老大師が講話をされました。

 

地元、塩山高校の1年生の皆さんは、恵林寺で坐禅体験をするのが恒例となっておりますが、新型コロナウイルス感染症の流行に配慮して、住職の出講となりました。

 

帰山後、老大師は、

 

塩山高校の『総合的な学習の時間』ということで、お声掛けいただきましたが、地元のこと、人生のことなど、学校の学習過程には収まらないことを、学校の外に出て触れることで、生きた形で学ぶというのはとても良いですね。本当は坐禅も一緒にしていただけると一番良いのですが、残念です。

世界規模での混乱が続く中、多感な年頃で毎日を過ごすのはとても大変だと思います。

大人への過程で、ただでさえ不安が沢山あるところに、社会全体がぐらぐらしていますから、わたしたちの頃と較べても、今の若者の方が、生きることそのものが困難になってきています。

しかし、一生懸命聴き入ってくれる皆さんの真摯な姿に、どんなに大変でも、必ずや困難を乗り切って将来を切り開いてくれる、と力強さを感じました。

大変な時こそ、自分の力を伸ばし、開花させるチャンスですから、こんな時代に...なんて思わないでほしいのです。

豊かな時代だって、私のように、自分から進んで厳しい修行の世界に入っていく人間もいるわけですからね。

幸福と、豊かさ、便利・安心・安定とは、必ずしもイコールではありません。

こういうものも、たしかに大事だけれど、人生には、もっと大切なものは幾つもありますから。

こういうことを「奇麗事だ」と決めつける人もいるかと思いますが、それは一人一人が考えて答えを出すべきことです。しかし、そう決めつけてしまう人に、道が開かれるとは思いません。たしかに奇麗事なのかも知れませんが、「奇麗事だ」と決めつけた瞬間に、その人は前に進もうとはしていないのですから。決めつけてしまったら、可能性はゼロになってしまうのです...

 

と話しておられました。

 

塩山高校の活動は、こちらをご覧ください。

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