2021年09月28日
YBS山梨放送の『山梨レトロモダン』スペシャル『信玄公の歴史遺産』に、住職 古川周賢老大師が出演されました...
令和3年 9月25日(土)午前10時30分~ YBS山梨放送の『山梨レトロモダン』スペシャル『信玄公の歴史遺産』が放送されました。
この特別番組は、山梨県立博物館 守屋 正彦 館長(芸術学)と、住職 古川 周賢 老大師の対談を軸にしたものです(司会:海野 紀恵アナウンサー)。
収録場所は、恵林寺本堂 上間 貴人間です。
収録は9月13日に行われましたが、収録後、老大師は、
信玄公の生誕500年ということで、こうした番組で信玄公の生涯や事績を採り上げていただけたことは、とても嬉しいことです。
信玄公については、近年、新たに発見されたこと、研究を通じて明らかになってきたことも少なからずあり、そうした新しい知見が、大勢の方に映像を通じて伝わることは、とても良いことです。
この節目の年を機に、信玄公のイメージが歴史的な実像に近づくようになって欲しいと思います。
かつての信玄公のイメージには、もちろん、そうしたイメージが求められる歴史的/社会的な必然性があったはずです。
しかし、歴史と共に社会も変化し、私たちの価値観も変わってきます。
そして、それにつれて歴史的な偉人たちに対する視点も変わってきます。
現代の視点から信玄公に向き合う時、大切になるのは、歴史的な事実です。
偉大な人といえども、歴史の制約の中で生きていますから、今日の視点から観ればその限界も見えてくるはずです。
しかしながら、優れた人物であれば、その制約の中で、最大限の智慧を駆使して歴史的な制約に立ち向かっているはずです。
誰もが自分の時代の制約の中で生きるほかはありませんが、優れた先人の格闘を学ぶ事によって、私たちも多くのものを学ぶことができるはずです。
今回は、県立博物館の守屋正彦館長とお話しさせていただきましたが、あたらめて信玄公の偉大さを確認することが出来ました。
この番組では、武将としての信玄公の強さの背景にある、優れた知識と教養に光が当てられています。
幼い時から学びの人であった信玄公は、博識であるだけではなく、詩歌にも通じた雅を身につけておられました。
「知」や「教養」の大切さを、今だからこそ、もう一度思い起こすために、信玄公の事績をたどる事には大きな意味があると思います。
県立博物館の守屋先生は、凄まじい教養を身につけた、博覧強記の素晴らしい方でした。県立博物館のみなさんがとても優れたプロフェッシャナルであるのも、もっともなことだと思います。そして、司会進行の海野アナウンサーも、歴史についての豊かな知識を持っておられ、番組の収録はとても楽しく、刺激的でした。
山梨は歴史の豊かな地です。
信玄公への関心が、この記念の年で終わってしまうのではなく、この記念の年を切っ掛けとして、さらに高まっていってほしいものだと思います。
と話しておられました。
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