2019年08月28日

『乾徳山登拝茶会』が開催されました...

令和元年8月10日(土)午前10時から午後1時30分にかけて、

乾徳山扇平月見岩において、

  『乾徳山登拝茶会』

が開催されました。


会場は、乾徳山中 扇平にある月見岩。

 

当日は『恵林寺親子お茶教室』のメンバーをはじめ、大勢のみなさまが乾徳山にお越しになり、山中の月見岩近くに設えられましたお席でお茶を楽しまれました。

 

当日、このお茶会に参加した住職古川周賢老大師は、帰山後、

 

『乾徳山登拝茶会』は、お力添えをいただきました皆様、お運びくださりました皆様のおかげ様をもちまして、素晴らしい思い出とともに無事、円成いたしました。皆様、ほんとうにありがとうございました!

心配された天候も、午前中は富士の高嶺を遠く仰ぐ好天...
これもまた、天地の恵みと感謝の思いです。

主要メンバーは、午前5時に恵林寺を出立。
大平登山口からあるいは山頂を目指し、あるいは夢窓国師所縁の「金晶水」を汲みに行き、あるいは会場となる扇平「月見岩」でお茶会の準備...

「空壇」を背負子に括り付けた前嶋康太郎先生一行は、乾徳山山頂直下の「夢窓国師坐禅洞窟」に登拝...
恵林寺第19世棲梧寳嶽老大師が願主となって安置された夢窓国師石像にお茶を捧げ、空壇を洞窟に安置しての読経...
さらに乾徳山山頂にある祠傍に空壇を安置して、お茶を捧げ、読経...
扇平の月見岩に戻ってお茶を...

恵林寺親子お茶教室の皆さんも大勢お越しになり、賑やかで楽しく、そして雄大な眺望に吹き抜ける清々しい風を頬に感じつつ、天と地の間、生きとし生けるもの、在りてある一切のものに対しての感謝と畏敬の思いをともに、下山の途につきました...

 

富士の高嶺をこよなく愛した夢窓国師に思いを馳せながら、天と地のど真ん中、祈りの山、乾徳山に登拝。

このお茶会のきっかけとなった「空壇」は、私たちのみならず、生きとし生けるものすべての生命の源の一切、天と地と、大宇宙の全てを収めることのできる「空」をお祀りするもの。湯を沸かし、茶を点て、仏に捧げ、亭主と客とが一座の心を楽しむ日常の祈りと、聖なる場所での真摯な祈りとが重なります。
国宝の投入堂を思わせる空壇の姿は、さまざまな思いを私たちの心に響かせます。
お茶会に参加した子供達が、誰に言われなくとも無邪気に手を合わせている姿には、心打たれました... 

 

と話しておられました。

 

 

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