2018年10月15日

第3回『乾徳山 恵林寺茶会』が開催されました...

平成30年10月7日(日)、第3回目『乾徳山恵林寺茶会』が開催されました。

 

本年は、「八衛門座敷」に裏千家有賀社中による本席濃茶席、大玄関二階坐禅堂に

表千家前嶋社中による副席薄茶席が設けられ、県内県外から200名近い皆様が

お越しになり、盛会裡に円成いたしました。

 

本席では、

 

  大徳寺四百十八世宙寶宗宇『莫妄想』

  ひさご花入 如心齋書付 銘 養老

  初代庄兵衛造鉄肩衝風炉・釜

  珠光写牙茶杓 如心齋筒

  黒高麗大海茶入 小堀宗慶箱

  伊部沓型水指の他、刷毛目呉器茶碗、古萩、三島唐津茶碗など。

 

副席では、 

 

  大徳寺第四百八十六世大徳寺派第五代管長松雲室見性宗般『掬水月在手』

  花入兎絵高麗

  浄玄造宗旦好四方釜

  池田瓢阿作 籠地茶器蒔絵蓋

  利休型牙茶杓 久松真一筒

  益田鈍翁作 山県有朋公誕辰祝茶碗など。

 

など、昨年に引き続き、恵林寺の重宝が用いられました。

 

本年は、住職古川周賢老大師の修行道場、京都紫野の大徳寺僧堂から、修業時代の同参の和尚様方が3名、典座(てんぞ:台所)を担当し、大徳寺僧堂の修行僧の食事を再現した齋座(さいざ:昼食)を作って下さいました。

禅寺でのお茶会、修行道場の雰囲気を一端でも味わっていただけたかと思います。

 

現在は各地で一ヶ寺の住職として法務を担っておられる和尚様方が、前日から何時間もかけて下拵えをし、美味しい精進料理を作って下さいました。本当に有り難いことだと思います。

 

住職、古川周賢老大師は、

 

   今年も、素晴らしいお茶会ができて、本当に嬉しい思いです。

   お越しいただいた皆様、お席を担当して下さった有賀先生、前嶋先生、お手伝いをいただいた皆様には、感謝の思いです。

   お昼ご飯は、せっかくの機会ですから、例年通り、禅僧が作る精進料理をお出しすることができました。

   今年は、修業時代の仲間に声を掛けましたところ、快諾をいただきました。

   大徳寺塔頭大寺院、秩父西善寺、東京高源院のご住職にお願いすることができ、これ以上の贅沢はありませんでした。3名とも、道場時代に一緒に苦労した仲間です。大寺院和尚は、私の道場での先輩で、臨単でしたから、何から何までお世話になった恩人です。

   いずれも、綿密な修行はもちろんですが、典座のことに関しても抜群の腕利き揃いです。

   道場時代の懐かしい思い出がよみがえりました。

   和尚様方には、多忙な法務の合間を縫ってお力添えを頂き、ほんとうにありがとうございました。

 

と、仰っておられました。

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