2018年04月19日
岐阜揖斐川町大興寺の開創六五〇年記念法要に、住職古川周賢老大師が出頭されました...
平成30年4月6日(金)から8日(日)まで、岐阜県揖斐郡揖斐川町の
臨済宗妙心寺派雲龍山大興寺開創650年記念大法会が執り行われ、住職
古川周賢老大師が出頭されました。
大興寺は、夢窓国師の高弟の一人、龍湫周澤禅師を開山とする濃尾の名刹。
龍湫周澤禅師は甲斐の出身ともいわれており、恵林寺の住持も務めておられ
ます。
今回の大法会には、記念法要と併せて『報恩大接心』『記念大授戒会』が
行われ、美濃伊深正眼僧堂、京都東福寺僧堂からも雲衲も参加。
4月6日午後3時からの衆評の後、薬石。
午後6時からの「総茶礼」「亀鑑拝読」「会中告報」とともに、3日間に
わたる『記念報恩大接心』が始まりましたが、途中、季節外れに雪が降り、
厳しい寒さの中での厳しい接心となりました。
会中の喚鐘は、古川周賢老大師が務められました。
翌7日には、報恩大接心と並行して『記念大授戒会」が、美濃伊深正眼寺
僧堂師家霧隠軒山川宗玄老大師を戒師として厳修されました。
最終8日には、
大興寺井川周文師を導師に『降誕会法要』が、続いて
古川周賢老大師を導師に『大興寺先住職二十七回忌法要』が、更に
東福寺管長東福僧堂師家幽松軒原田融道老大師を導師に『東福元管長
更幽軒老大師毎歳忌法要』が、最後に、
正眼僧堂山川宗玄老大師を導師に
『大興寺開創六五〇年記念法要』が、厳粛に執り行われました。
大法要には、大興寺法類正宗寺老大和尚を総監に、大興寺と縁の深い臨済宗
各派の諸尊宿、曹洞宗太祖瑩山紹瑾禅師ゆかりの古道場である徳島成満寺
老大師、大興寺檀信徒、そして東大名誉教授姜尚中氏が多忙な仕事の合間を
縫って駆けつけてくださり、五年越しの計画にふさわしい、盛大荘厳な式典
となりました。
帰山後、古川周賢老大師は、
大興寺は、私が仏門に入る機縁を作ってくださった大切なお寺です。
四半世紀ほど前にこのお寺とご縁ができ、揖斐川の堤防を遡って
このお寺に通ったことを今でも鮮明に覚えています。
大興寺と、井川周文和尚様とのご縁がなかったならば、今の私はありません。
私がここを出て道場に向かってから二十年以上になりますが、なかなか
足を運ぶことができないでおりました。今回は、里帰りと恩返しを兼ねている
ような思いです。
懐かしい総代さんの顔を沢山お見かけし、なんにも知らなかった頃に
手取り足取りいろいろなことを教えてくださった和尚様と再会し、
本当に懐かしく、嬉しい思いでした。
改めて、ご縁の大切さを思い、初心を思い出しながら、更に頑張らねばならない
と思いました。
と話しておられました。
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