2019年08月15日

季刊『禅文化』第253号  -特集 枯禅の真髄  古月禅材-  が刊行 されました。

    季刊『禅文化』第253号 

-特集 枯禅の真髄  古月禅材- 

が刊行 されました。

 

古月禅材(こげつぜんざい;1667-1751)は、その在世中は「鎮西の古月・東海の白隠」と並び称されも、絶大な名望を博していた近世屈指の禅将です。

諡号は本妙広鑑禅師。

その後、臨済禅の法統が白隠禅一流となることにより、今日においてはどうしても白隠禅師の陰にその業績が隠れてしまいがちですが、多くの優れた法嗣を育成し、月船禅慧禅師(本格浄妙禅師:1702-1781)ら「古月派」の名僧を輩出したその功績は、忘れられてしまってはなりません。

たとえば、出光美術館所蔵の「○△□図」など禅味溢れる絵をよくし、「博多の仙厓さん」として知られる仙厓義梵禅師(1750-1837)は、月船禅師の法を嗣いだ方で、古月派の禅将の一人ですし、おなじ『禅文化』の前号252号で特集された、鎌倉・円覚寺中興の祖 誠拙周樗禅師(大用国師:1745-1820)もまた、月船禅師の法嗣で、古月下の禅将の一人なのです。

 

この号は、古月禅師遷化後二七〇年の時を経たいま、その優れた境涯をたどりつつ、禅師の禅風を指すと言われる「枯禅」の本質を考える特集となっています。

永源寺派管長、道前慈明老師をはじめ、古月禅材の研究者である鈴木省訓先生(松ヶ岡文庫代表理事・円覚寺派玉泉寺閑栖)による4本の論稿が掲載されています。詳細はこちらを参照してください。

 

 

季刊『禅文化』には、住職 古川 周賢老大師も引き続き連載を 続けており、この第253号でも、

 

  『禅の見方、考え方(一七) 私とは何者か - 己事究明(一四)』

 

というタイトルで執筆をしておられます。

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