平成２９年１１月５日（日）、第２回目『乾徳山恵林寺茶会』を開催いたしました。

本年は、「八衛門座敷」に表千家前嶋社中による本席濃茶席、本堂上間貴人間に

裏千家有賀社中による副席薄茶席が設けられ、県内県外から１５０名以上の皆様が

お越しになり、盛会裡に円成いたしました。

既にお伝えしましたとおり、本年１０月２０日、先住職である不晦老漢が遷化され

ましたので、開催にあたっては熟慮を要しましたが、お茶をこよなく愛された老漢の

ためにも、お茶会でもって送りすることは相応しいことだという住職の決断により、

予定通り開催することとなりました。

当日は、本席、副席とも、最初の一服を亡き不晦老漢の真前にお捧げいたしました。

２回目となったこの『乾徳山恵林寺茶会』、今回は本席・副席ともお点前はすべて

男性。重厚で引き締まったお席となりました。

本席では、『利休居士真蹟消息』（「道喜老宛霜月十六日．．．」）、同　山田

宗徧極め、の他、与次郎造雲龍釜、竹一重花入銘『田鶴』覚々斎書付、ノンコウ黒

筒茶碗銘『一曲』、古瀬戸水指銘『夜雨』江岑直筆アリ、など、昨年に引き続き

恵林寺の重宝が用いられました。